やる気のメルトダウン
・気化性物質「やる気」 「やる気」とは、気化性の物質です。ほったらかしにしておく、必ず蒸発してなくなります。 わたくしたちはお勉強のために、いろいろ努力を重ねております。 余暇の時間をやりくりしたり、テキストや問題集を入手するために本屋に足を運んだり、うんうんアタマをひねっているものでございます。 このときわたくしたちは、呼吸をして酸素を燃やしてしているのと同様に、「やる気」というエネルギーを、同時平行、消費しながらお勉強をしているのでございます。 どんなに、燃えるような思いで合格したいという決意を胸に秘めたとしても、最初の合格へのエネルギーは、お勉強のたびに消費されているのでございます。 意中の人とのデートですら、逢瀬を重ねると、メイクやヘアスタイルに手抜きを見出すもの。 いわんや、無意味さとの戦いでもある試験勉強をや、でございます。 わき腹に贅肉がつくスピード以上に、やる気は使われているのでございます。 −−−−−−−−−−−−−−− ・自己評価の罠 わたくしたちは、自分というものを把握する生き物でございます。 意識しようがしまいが、わたくしたちは、感覚的に自分を意識しているのでございます。 この把握の意識の度合いを強くしたものが、自己評価でございます。 試験勉強での、自己評価の基準は合否です。 つまり、合格に近づけば自己評価は上がり、合格から遠ざかる事態に陥れば低くなっていきます。 先ほど申しましたように、資格試験とは鼻毛の勝負でございますから、問題集や過去問の選択肢や解説の些細なことで、自分の気分はもとより、自己評価までが左右されてしまうのでございます。 −−−−−−−−−−−−−−− ときどき、わたくしは、資格専門学校のブースが入っているビルディングに出入りします。 この建物は、世間一般の貸しビルでございますので、さまざまなご職種・ご職業の方が、このビルに吸い込まれ吐き出されております。 このビル、人の出入りは激しいのですが、専門学校の受講生は一発でわかるのです。 彼らの姿を観察し、自分の身を省みてみました。 そのとき、些細なことで、しかも本人が無駄と思う事柄で、つねに自己評価がさらされ続けると、のっぺりした顔になることに気づいたのでございます。 のっぺりした人が乗ったエレベーターは、まず間違いなく学校の階に止まるのでございました。 鏡を見て生気がなく、全体的に白っぽいときは、やる気が目減りしている証拠でございます。 些細なことで、自分は、自分を、評価していることに、まずは気がつかなければなりません。 特に独学では、バランスの感覚が重要になってきます。 独学スタイルでは、誰も止めてくれないし、修正を加えてくれる人がいないからでございます。 気づいたら、クソダメに自ら入り込んでいたこともしばしあるのでございます。 何もしたくなくなるエアポケットが、お勉強にはございます。 テキストを紐解くどころか、視野に入っただけでもイヤンな気分になる状態でございます。 強制力のない独学では、このエアポケットを強いて避けねばならないのでございます。 やる気が時間の経過とともに蒸発し、しかも、自己評価が低くなっていると、いとも容易く、このエアポケットに滑り落ちてしまいます。 このエアポケットから抜け出すのには、骨が折れるもので、余計に手間と時間がかかるのでございます。 やる気はメルトダウンは、試験技術上、時間の都合上、防がねばなりません。 自己評価は、目の前のテキストや問題集で左右されてしまいます。コレは仕方がありません。 しかし、やる気対策は、キチンと積み上げることができるのでございます。 −−−−−−−−−−−−−−−− |
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