イライラの正体

ベンキョのコツを掴む第一歩は、必ず誰かに邪魔をされるということを知ることです。

「必ず」というのがポイントです。

電話で邪魔されます。
家族の話し声で邪魔されます。
テレビの音で邪魔されます。

ベンキョの集中は、いとも簡単に乱されると憶えておきましょう。

そうすれば、無用の腹立ちを防ぐことができます。

テレビで若手芸人の笑い声や、キャッキャと叫び笑う家族の声で、ぴたりとアタマの回転が止まるものです。

そして、「あ、メールが来てたな」「着信はないかな」とおもむろに携帯を確認するものです。

そして気付いたら、おねむの時間になっています。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

さて、先ほどの例は、外からの邪魔です。

外の環境は工夫によって、協力を得る、留守電にするなどの改善策・対応策が取れます。

しかし、本当にベンキョが手がつかなくなるのは、内部の問題です。

学生のときは、恋愛や悩み、進路、友人関係で悩みます。

大人になっても、家族や付き合い、将来のこと、うざったい上司・部下といった会社の人間関係で悩みます。

内部の問題は、昔も今も本質的に異なりません。

ただ、若いうちは体力と気力自身にエネルギーの後押しもあり、なんとか勢いで「押しのける」ことができます。

しかしながら、歳を経るとエネルギー自体が枯れてきてしまいます。

「勢い」だけで進めると、意外なところで病気になったりケガをしてしまいます。

勢いだけで進めることに、カラダが拒絶してきます。

だから、内部の問題の対策をとるときには、気合や精神だけではいけないのです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

取り越し苦労、という便利な言葉があります。

苦労という存在を、色鮮やかに感じるときは、半分がアタマの中に残っているときです。

しかも、笑えるのは、頭で考えたことの悩みの半分は、まず、起きないということです。

だから、『取り越し苦労』という言葉が、現在まで残っているのです。

考える価値のあることは考えて、価値のないものは考えない。

このワードが悩み事には一番なのですが、この魔法の言葉も何度も使っているうちに手垢がつきます。

さて、それではこう考えて見ましょう。

「今、自分が悩んでいる問題(怒り、悩み、混乱、苦しみ)は、カウンセラーやコンサルタントに30分5000円で話してもよい問題か?」

基本的に、悩みは循環します。
何回も同じ趣旨のことを、これまた何度も反芻しているものです。

悩みを人に相談するように考えてみましょう。

相談料は、30分で5000円が相場でしょうか?

1時間で1万円もするのですから、キチンと正確に伝えるために、悩みや考え事をまとめないといけません。

1分でも相談すれば、5000円です。

1秒でも、基本料金の元となる30分を超えると、5000円です。

しかも、保険は利きません。

こう考えていくと、悩みや考え事とは、まとめるのが難しいことがわかります。

問題自体は単純で、しかも自分自身、解決法を知っていることが多いからです。

深刻な問題も、よくよく考えていくと、あまりにも単純で、解決が簡単で、人に話す形にするのが、はずかしい位なのです。

「それがどうした」
「なんとかなるやろ」
「住んだことは仕方がない」

状況や条件が、あーだこーだ付け加えられていきますが、大概の悩みは上記の結論に至らざるを得ません。

だいたいの悩みは、このみっつで解決してしまうので、「人に話すものでもないな」と納得できるのです。

納得できない悩みでも、「こんなこと、いつものこと」と思うようになれば、しめたもんです。

おいらの経験ですが、個人によって悩みのパターンと型があって、いつまでも考えてしまう問題というのは、だいたいよく似ているんです。

だから、そのパターンと型の存在に気付くと強くなれます。
カラダはこのパターンと型を教えているのです。

グダグダ考えても、悩みの答え、いや悩みの裏にあるパターンと型は見つかりません。

紙に書いて、病院の受付に書ける位にまとめてみましょう。
そうすれば、アタマのもやもやの8割は消えます。

「あら、おなじようなもんじゃん」と考えられるはずです。

ページの先頭に戻る ホームに戻る

 

 
         
コラム一覧でございます
過年度の古きコラムでございます
    
当サイトに掲載している情報は、当サイトがその内容を必ずしも保証するものではありません。 情報の活用は利用者各自の責任の範囲内でお願いいたします。すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。

----- Copyright (C) 独学のオキテ?くらげ (:]ミ All rights reserved -----