義務と思うとしなくなる

意外に自分とは、簡単な心理で動いているものです。

その代表が義務感でして、誰でも義務になった行為は嫌がります。

義務になったとたん、やる気は半減するのは、誰しもご経験のあることではないでしょうか?。

この義務感を説明している、パズルの実験を例としてあげますね。

パズルがありました。

Aさんには、ここで遊んでいてください。1時間ほどで会議は終わります。といいます。

Bさんには、ここでパズルを組み立ててください。1時間後にできた量をチェックします。といいます。

さて、どうなったでしょうか?

Aさん、Bさんともにパズルのピースの量はそんなに劇的に変わりませんでした。

一番大きな違いは、パズルをする1時間の経過後、Aさんはパズルを続けたのに対して、Bさんは休みを取ったのです。

同じパズルでも、「義務」か「そうでないか」は大きく作用します。

復習をしなくてはいけないと、誰もが思っています。
復習は記憶を維持するために、大切な行為だ、と知っています。

でも、多くの人が復習をしない、できない、しなくなるのは義務感がべったりと付いてくるからです。

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実際のところ、物理的には、復習はめんどくさいものではないのです。

昨日やったことなのですから、新しい章や単元に進んだり、新しい問題を解いたりするよりかは遥かにラクチンな行為です。

時間もそんなにかかりません。

昨日が1時間の勉強時間でしたら、大体15分で終わります。

手ひどく忘れていたり、苦手な箇所でしたら30分以上かかりますが、理解度や記憶度によってその日のベンキョは昨日の復習で終わってもいいでしょう。

復習の実際というのは、楽で簡単で時間もそうとりません。

復習を阻害するのは、焦りです。
先に進まなければ、という焦りに脅迫されています。

法律を学んだ人や人生経験の豊富な人は、アセってやったことは何も身に付くどころか失うことが多いことを知っているのではないでしょうか?

まずは、この焦りから自分を切り離すことです。

復習しないと記憶できないわけで、記憶できないといくら先に進んでも点数は積み重なって行かないのです。

復習をするには、復習を自分の生活の一部に組み込むことです。

わたしは、「復習行為」をその日の勉強の準備運動に使う人を知っています。

「あーめんどくせ」「あーつかれた」という状態の自分を、スムーズにオベンキョタイムに移行させることのできる、上手な方法だと思います。

復習の時間を本勉強の時間に組み込む意識でいると、義務感になってきます。

単に慣らし運転や遊びのウォームアップタイムと本学習とは、プレッシャーが違います。

だから、あんなに忙しくても、続けられるのか、と感心した記憶があります。

復習は、「あーそだった」「あー忘れてた」くらいのチェックでも十分な作業なのです。

それだけで、全く記憶の着床度は違います。

ベンキョのなかで、復習は最も点数に直結する、大切な過程です。

そのためには、うまく復習を自分の生活に組み込むことです。

復習を、本勉強の前のウォームアップに取り入れている人のほかに、髭剃りをしながら、歯磨きをしながらテキストや問題集を覗いている人、朝の大タイムの時にあてている人もいます。

やろうと思えばいつでもできます。

やろうやろう、やらなくちゃやらなくちゃではなく、さらっとやってしまえばこんなものか、と思ってしまうのも復習という行為の特徴です。

意外なのですが、そんなに叱咤勉励しないで合格してしまう人は、難しくて困難でめんどくさいことを、うまーく簡単なことにしてしまい、毎日続ける方法を見つけているのです。

ボーとしている時間を見つけて、それを復習の時間に当てちゃいましょう。

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