励ましは自分の仕事

試験勉強とは自分との戦いが主です。
ですから、憶えておけば役に立つコツがいくつかあります。
今回のコラムでは、それを紹介したく思います。

ひとつのコツが「反省と罪悪感の違いを知ろう!」です。

コトバを意味を説明しますと、反省とは次の行動がある考え方です。
反省に対して、罪悪感は事件や事故、トラブルの時点に止まってしまう点に特徴があります。

えてして人は、後者の「罪悪感」を感じる人が多いのではないかと思います。

じつは、わたくしもウッカリ、罪悪感の罠に引っかかっているのです。


さて、この似たような反省と罪悪感かを判断する、すばらしいやり方があります。

それは、事件や事故、トラブル・失敗に遭遇して出てきた言葉に、ある言葉を引っ付けるだけです。

そのある言葉とは「だから、ダメだ」という文句です。

「〇〇〇〇〇〇〇〇。だから、ダメなんだ」と文章がうまくまとってしまうと、それは罪悪感です。

罪悪感の特徴は、何も生まないということです。
メモったり日記をつければわかるのですが、本質的に同じことで苦しみます。

たとえば、朝早く起きて勉強しようと思っても、実際起きれない。何度やっても起きれない。

その度に、「あれほど起きようとしたのに、ホンマ計画的でないなぁ」と思ったとします。

「早く起きようとしたのだが、こんな時間。だらしないなぁ」と思う人もいましょう。

先ほどの文句に「だから、ダメなんだ」を付けてみてください。


「あれほど起きようとしたのに、ホンマ計画的でないなぁ。
・・・だから、ダメなんだ」

「早く起きようとしたのだが、こんな時間!!??
・・・だから、ダメなんだ」

しっくりくるでしょ。

罪悪感に囚われないためには、「だから、ダメなんだ」とひと言付けるとしっくりくることを考えないことです。

罪悪感は、本当に誰もトクをしないからです。

「下手な考え、休むに似たり」というのは、まったくこの罪悪感対策にもっとも適したコトワザです。


「反省」は次の行動が生まれるものです。

反省は、二つの意味に繋がります。

・過去を見直すこと。
・過去を未来につなげること。

このふたつ、未来と過去に関わってくるのです。

「罪悪感」と同様に、その思考が「反省」かどうかチェックする良いひと言があります。

そのひと言は、

「だから、やろう」
「だから、できるな」


でございます。

体の前方に重心を掛けたときのような、言葉を使うのです。

そう、反省という行為には、元気を生んで、いつの間にか自分を励ましている効果もあるのです。

毎回、留まっているだけの「罪悪感」と、前につんめりそうな「反省」は、そのときでは僅かな差ですが、それが積み重なると、どえらい開きができあがってしまいます。

一番わかるのが、スポーツの世界です。

スポーツ選手で1流になれる人というのは、「キチンと自分で自分を励ますことができる人」と聞きました。

下手な練習だったり、しっくりこなかった練習でも、「ま、今日はバッティングフォームのズレが確認できたからよしとするか」とか「ま、上々だわ」と思って、うまく行かなかった練習でもキチンキチンと自分を励まします。

「だから、やろう」、または「だから、できる」を付け加えてみましょう。

「だから、やろう」または「だから、できる」だけでは、言葉が足りないので、「明日の課題は」「次の練習のテーマは」などなど、具体的な状況をつけたします。

「ま、今日はバッティングフォームのズレが確認できたからよしとするか。だから、明日の課題にやろう」

「調子が上向く前兆だな。だから、次の練習のときには、できるようになってるやろ」

しっくりこないでしょうか?

勉強の場合だと、こういう風になるでしょうか?

「予定では10ページなのに、3ページしかできなかった。ま、これだけ疲れてベンキョしたんだから、ええんちゃう。明日の行きの電車の中でや〜ろう。」

「予定では10ページなのに、3ページしかできなかった。ま、残業してベンキョしたんだから、立派なモンです。ま、明日は残業もないから計画分は消化できるやろう。」


そう、結局のところ、スポーツ選手は、自分しか頼れないことがわかっているのです。

自分を励ますことができるのは、自分しかいないのです。

資格試験もこの点ではおなじです。


資格試験も、結局は自分しか受験できないのです。
試験会場では、自分しか励ませられないのです。

本試験のときに「あ、ヤバイ!」と思ったときにどう対処するかです。

わからない問題ばかりで、答えられない問題ばかりのときに、どう自分を励ますことができるか?です。

この、自分を励ます経験と能力は、今後の人生の中で大きなウェイトを占める技術になります。

能力的に一緒でも、社長になるかサラリーマンで終わるかは、この自分で自分を励ますことができるかにかかってきます。


甘やかさず、厳しくせずに「自分を励ますこと」、励ますことができるような経験を積むことが大切になってくるのです。

塩梅ということばは、この厳しさと甘さをうまく言い当てた、すばらしい言葉です。

「塩」をアンコの「あん」を充てたのは洒落てるなぁ〜と思っております。何かほかの意味があるのでしょうけど、シャレとしては粋ですねぇ。

塩梅を持って自分を励ますのも、仕事のひとつ・勉強のひとつなのでございます。

ページの先頭に戻る ホームに戻る

 

 
         
コラム一覧でございます
過年度の古きコラムでございます
    
当サイトに掲載している情報は、当サイトがその内容を必ずしも保証するものではありません。 情報の活用は利用者各自の責任の範囲内でお願いいたします。すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。

----- Copyright (C) 独学のオキテ?くらげ (:]ミ All rights reserved -----