試験と体力
資格試験の合格者を見ると、そのおおくが20代・30代で占められていることが多いのに気づきます。 これは、みなさん口を揃えて言うのですが、「そら、若いうちは記憶力が違うからねぇ」といいます。 それでは御自身のことを思い浮かべてみましょう。 オイラは記憶力がよかったかなぁ、と。 実はわたし、子供のころから記憶力が弱く、漢字の小テストなんて全然できなかったことを思い出しました。 勉強というと、記憶。 年齢をへるたびに記憶力は落ちます。間違いないでしょう。 ですが、わたしは、20代・30代に合格者が多いのは、「体力」があるからだと考えています。 そこで、今回のコラムでは、試験と体力について考えて行きたいと思います。 あたりまえのことですが、若い人が勉強できるのは、体力があり、疲労からの回復力があるからです。 だから、体が疲れていても、勉強ができるのです。 精神的な疲労があっても、体力で乗り切れた輝かしい時代が誰にもあるはずです。 若さが傲慢なのは、当たり前なのでございます。 ですから、20代・30代に限らず、体力が落ちてきたなと思いだしたら、これまでの勉強のパターンを再考してみる必要がでてきます。 無理は効かなくなるものでございますから、早めに対策を取ることです。 体力がきちんと回復でき、ストレスをウマク解消する生活習慣を、まずは築いて行かなければならないのです。 ジェシー・リバモアという大相場師がいました。大恐慌の株価の暴落の中で、カラにカラ売って、儲けに儲けた稀代の相場師と定評のある人物です。 しかし、彼は何度も破産して、そのたびに自分の反省を得て、次の勝負に向かっていくのです。基本的に、反省とは自分の傷口に手を突っ込んで、かき回さないといけないものです。塩を塗りこまなければならないのです。 痛いですし、イヤです。ほんとうに、破産レベルの反省なんて、常人ではできないものなのです。しかし、彼、ジェシー・リバモアは、その精神の外科手術をやり遂げて、大富豪になっていきます。 ま、結論からいいますと、ジェシー・リバモアは最後に自殺してしまいます。 そして、晩年は、大きな業績を上げることもなく、あまり語られなくなってしまった感があります。 理由は簡単で、「反省」という若いうちにはできたものを、自分が年をとってもできると考えていたからだ、とわたしは考えています。相場の反省なんて、生涯のうち、若さと体力の溢れる10代・20代くらいにしかできないものなのです。 ジェシー・リバモアは、反省という行為が、体力を失った晩年では、できないということをあまり実感ができなかったのでしょう。 (アレほど華々しい、浮き沈みがあれば、誰でもそうでしょうwww) ことわざにも、医者の不養生、とあります。本当に、人間とは、自分のことについては良くわかっていないもんもんですよねぇ。 特に、自分の体力を、過信するきらいがあるのです。 「昔」できたことは、今になってもできるわけではありません。 「まだ、いける」みたいな台詞は、強がりでございます。 人間のやることは、やはり「体が資本」です。 体力が元手(もとで)中の元手、生命の原資です。 勉強が続かない、という人はテキストや問題集の前で、うんうん悩む前に少し御自分を振り返ってみましょう。 自分にとっての勉強体力の有無を調べるのです。机の前に座り、同じ姿勢で時間を過ごすというのも、一種の体力が必要となるのです。 これは、走ったりする体力とは別物の、「体の力」なのです。 体力をつけるために、深酒をやめる。 このような、机の前でじっと座るための体力を作り上げるもの、「立派な勉強」です。 仕事から帰ってきたり、家事を済ました後で、勉強できるだけの体力を維持するための前作業なのです。 小さい文字や文章を読みなれていないという人は、新聞や資格関連の情報誌、小説などの本を読むというのも「充分な勉強」です。これは、アタマにスタミナをつけています。 テキストも買った、参考書も買った、だけど長続きしない。 わたしはそこから無理に進めるよりも、どういう状況になれば勉強しなくなるかを分析することを薦めます。 疲れていたら勉強はできません。 肉体的に疲れていたら、少しだけ勉強して(ほとんど進めなくてもオッケーデス。)、マラソン用のプロテインを牛乳と一緒に飲んで、身体の疲労回復能力を高めるために早めに寝た方がいいよ、といいます。 個人差もありますが、1週間もすれば、体の疲労状態・回復力が、全く違うようになるのを意識できると思います。 プロテインや牛乳云々というのは、そら、体が疲労しているんだから、筋肉の元になるアミノ酸やたんぱく質を補給したらいいでしょ、ということなんです。 精神的な疲労でしたら、帰ってきて熱めのお風呂に入る、水で頭を洗う、リラックスする時間を設けて、意識を変えるような習慣を生活に取り入れます。 学ぶということは、結局のところ、自分について知ることでしかありません。 往々に、わたしたちは他人の真似をしがちです。それは正しいことが多い反面、自分には合わないことが多いのも事実です。 子供たちは夜、ベンキョウしています。だけど、あなたが同じように、夜、勉強することはありません。朝やってもいいですし、昼に喫茶店の中でやってもいいのです。
自分のスタイルを発見してみてください。意外に、俺の勉強はこういうスタイルか?!と思うはずです。 |
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