「資格勉強と読書」

資格試験の大半は過去形です。昨日何を食べた事すら忘れるのに、去年か一昨年か、もっと以前の年の問題をしこしこ当っていらないといけないのです。

個人的に10月はえらい試験が被ってしまい、最後の方になると全然やる気が出ず殆ど何の対策もとらずに、試験に臨んでしまいました。聞けば噴出すような教訓なのですが、
「多くを受けても仕方がない。」ことを学びました。

ほんと、どんなに自分を騙そうとしても騙す事ができなかったのです。

うーん、何でだろうと思いますと、圧倒的に読書の量が減っている事を発見したのです。脳みそが本質的に同じ事をやるのは勘弁してくれ、という状態だったのでしょう。

一連の試験ラッシュが終わったあとの読書の楽しさといったらありませんでした。ふらりと古本屋によって普段は絶対に読まないだろう「統計学入門」やら「ソ連について」などの本ですら、新鮮で面白かったのです。

そこでアッと思ったのです。読書の効果を。

同時にかつて読んだ、あるエピソードを思い出したのです。

これまで豪邸に住んでいた社長の会社が倒産し、1家4人、4畳半の生活になったそうです。その元社長が復帰を遂げるきっかけは「読む」ということでした。はじめはチラシから始まり、新聞、本・・・手当たり次第、なんでも読みまくったそうです。ときにはピンクチラシまで隅から隅まで読んだとのこと。

会社潰したらホント多くの人に迷惑がかかります。家族もそうですし取引先もそうだったでしょう。その責任の最終的なよりどころは、倒産の原因がどうであれその社長です。

そんな状況になったら、なかなか新しいことや未来には目を向けれなくなるでしょうに・・・

ココまで考えてようやく、「読む」という新しい作用がわかったのです。読書というのは新しい何かをもたらす昔からの手段です。

何かに興味を持つにはエネルギーがいるのだと。そして読書がそのエネルギーを補給するのではないか?と思ったのです。

そして、手垢のついた使い古されたテキストに興味を再び奮い立たせることにもあてはまるのではないか、と。

勉強が忙しくて本を読めない、または本を読むくらいなら勉強したい、という人もいるかもしれません。それは正しいです。

でも、時には本当にやる気がなくなってしまうときもあります。そんなときは近くの書店か古本屋、または図書館を気分転換にぶらりと廻ってみてください。

なぜかしらん、やる気のないときに自分にピッタリの「自分のために書かれたのではないか?」と見間違うステキな一冊に出会うはずです。

本当にやる気の出ないときに、やる気を出す方法のひとつとして御参考くだされ。基本的に、試験勉強ばかりだと人生がしわしわに渇ききってしまいます。人生に潤いは必要なのです。

人間の体の殆どは水分なのですから^^

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適当な人の適当な人への適当な読み物、其れが資格コラム。
コーヒーブレイクにどんぞ。

To another dokugaku.