中年の記憶力

年齢を経るごとに、記憶力は落ちていくといわれています。
わたしも実感をともなって、そう思っていました。

だけど、我が身を振り返ってみて、そうでもないんじゃないかな?!と思うようになりました。

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『神経細胞は10万個以上、1日ごとに死滅している』

子供のころ、記憶力について上記のように耳にしてきました。

つまり、「脳細胞が減ってきているので、その分、記憶力も落ちるのは仕方がない」ということでした。

しかし、最近、目を通した雑誌によると、脳細胞は確かに死んでいるが、脳細胞の減少と記憶力の減退との関係については疑問視されてます。


・死滅していている脳細胞は、実際には、使われていない脳細胞だった。
 よく、脳ミソの細胞のうち70%くらいは使われていない、と耳にします。

・毎日10万個死滅しても、まだまだ十分な数の神経細胞が残っている。
 納得ですよねwww

この2点の仮説からすると、脳細胞は確かに減少しているが、使われていない脳細胞であって、実生活にはそんなに影響がない、と。

そして、10万個毎日死滅しても、100年で36億個です。

脳の中枢神経全体では約1000億個〜2000億の神経細胞があるといわれます。

1000円持っていて、30円の高級チロルチョコを買うのはあまり抵抗がありませんね。

だから、脳が云々で記憶力が落ちるというのは、説得力がなくなってきましたす。そもそも、脳はまだまだ、未知の器官のようで、これからもコロコロ、学説が変わりそうです。

ですから、「自分の年齢や、脳の機能がアレでアレだから、記憶力は。。。」という論法は捨てて、なんとか他の手段から記憶力をよくしよう、という発想が大切だと思うようになりました。

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子供のころから、脳の神経細胞が死滅するといわれてきましたが、神経細胞がたくさんあれば、アタマがいいというわけでもないですしねw

しかも、神経細胞が少ない=アタマが悪いというなら、ご年配の方はアタマが悪いということになります。

ということは、高齢の政治家さんは皆、アタマが悪く、平均年齢の高い政治の世界では、わたしたち国民は、無能者に統治されていることになっちゃいますよねwww

脳ミソ死滅の理屈は、よくよく考えたらヘンな話だなぁ、といまさらながら思った次第でした。

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なんで、年齢を経ると記憶力が落ちるのか?

オイラは簡単に考えています。

Q:年齢を経ると、なぜ、記憶力が落ちるのか?

A:心配事や悩みごとが増えるから。

わたしは脳の機能・細胞の生態云々よりもコチラを信じます。わたしは、こんな風にアタマを考えています。


脳ミソには、考えるスペース(作業領域)がある。
このスペースで、ベンキュも、行われる。
しかし、生活のこと、心配事や悩みなども、ココで処理されている。


たとえば、、、

子供の成長について、とか。。。
両親の介護、とか。。。
会社の業績、とか。。。
荷物は届くか、とか。。。
書類にミスはないか、とか。。。
商品説明のプレゼンはうまくいくか、とか。。。
発注・納品伝票は正しいか、とか。。。
アホ部下をどうするか、とか。。。
ゴウツクバリ取引先をどうするか、とか。。。
税務署対策をどうするか、とか。。。
売掛金は入金されるか、とか。。。


30・40代になれば、物理的に不安材料、心配事がどんどん、どんどん、増えてくるモンではないでしょうか?

小学生のころや10代のとき以上に、多々渡っていろいろなことを考えてしまっています。

60にもなれば、「死」をどうしても考えないといけないですしねぇ〜。

単純にいえば、年齢と記憶の関係は、そんなに関係がない。ただ、記憶と心配事や悩み事とは強い因果関係があると思います。

若いときには、考えもしなかった事柄・内容の心配事や悩み事が増えている。記憶力が減退したと考えられるのは、このあたりにあると思います。

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アタマの作業領域に、どうしても、心配事や悩み事が占められてしまうから、空間的にベンキョのスペースが少なくなってしまう、というわけです。

ベンキョのスペースが少ないと、十分な咀嚼・理解の作業もできないわけで、やはり記憶できる可能性も少なくなってしまいます。


パソコンのメモリの概念を持ってくるとわかりやすいかもしれません。

アプリケーションたくさん立ち上げると、各アプリケーションのメモリの占有率が高まるので、個々の作業効率が落ちてしまいます。
遅くなるって奴です。

アプリケーションという言葉を、悩みや不安という言葉に置き換えてみてください。

悩みや不安でアタマが占められてしまうと、どうしてもベンキョに使うメモリの量が減ってしまいます。

ベンキョ・アプリケーションの動作が、メモリ不足でカクカクしている状態なのですよ、心配事や悩み事があるという状態は。

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中高年齢になると、記憶力が物理的に落ちたわけでなく、上手にベンキョの内容を処理できていない、という状態になっているわけです。

ですから、記憶力について、あーだこーだ言う前に、悩みや不安の解消が重要になります。

少しでも軽くして、脳ミソの作業スペースを空ける、という発想です。

悩みや不安は、解消には至らないまでも、ベンキョ前には「締め」ておく。
「終わりよければ全てよし」といいます。
ベンキョでも、日々の出来事の締め方が重要だと考えます。

「あーあれはどうなったんやろうぅ」と悶々するよりも、、、

即連絡、即確認、即報告で「締めてしまう」


ウマク締めることで、すっきり気分転換が図れます。

誰にもいえない悩みは、カウンセラーや占い師、ネット機能のメールやBBSをうまく利用して発散させます。

いろいろな手段・工夫で、アタマの作業領域を多く取る。

気分転換の隠れた効能とはこういうことなんです。

空いたアタマの作業領域を、ベンキョでたくさん使えるようにすること、これが中高年齢用の効果的な記憶術なんです。

30にして立つ、というのは20代では立てないということw
40にして惑わず、というのは30代では迷いっぱなし、ということw
50にして天命を知る、というのは40代でも、天職はわからん、ということw
60にして耳に順う、というのは50代でも人の話しを素直に聞けないということw
70にして心の欲するところに従いて矩(のり)をこえず、というのは、まだわかりません。

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コーヒーブレイクにどんぞ。

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