「資格フランチャイズ論」 フランチャイズ わたし、国家資格のうち「独立系」の資格は、「不完全なフランチャイズ」だと思っています。独立系資格〇〇は儲かる、という文章をいやというほど雑誌でみます。前述したフランチャイズの意味に幾つか継ぎ足してみましょう。 「国家が、個人に与えた一定地域内での不完全な営業販売権。」 だんだん、見えてきましたか? 例えば、コンビニ・焼き鳥屋、アイスクリーム屋のフランチャイズを買う時にどのようなこと考えますか?やはり儲かるかどうか、でしょう。その他、製品・サービスの内容、研修、サポートシステム、本店からの援助、管理システムなど、徹頭徹尾、ビジネスの世界でしょう。 しかし、資格系の話になると、なぜか、「ビジネス」の話が「うやむや」になっているキライがあります。さて、先ほど、「国家が、個人に与えた一定地域内での不完全な営業販売権。」と申しました。 この「不完全な」の意味です。独立系資格は、ショバ代だけを支払えばいいだけです。営業利益のうち何%を収めよ、というシステムはありません。 しかし、フランチャイズの要たる、研修、サポートシステム、本店からの援助、管理システムは不十分としかいえません。 フランチャイズは高いお金を払ってノウハウとカンバンを購入します。 独立系資格は、カンバンだけを購入します。 カンバンだけの独立系資格は、「独自のサービス」「営業網」「ノウハウ」のそれらが欠かせません。欠かせないから自分で、身に付けるしかありません。 開業するのは簡単です。数十万でカタが尽きます。ラーメン屋よりかは、はるかに低い初期投資でしょう。しかし、永久に(廃業まで)時間と資本を投入しなければならないのが、独立系資格の本質です。 「毎日が勉強です」というのは、こういうことでしょう。しなければ、競争に勝ち抜けないのです。 合格率は10%台でも、開業成功率は数%、そして儲かるのは・・・努力次第です。 合格までに何年もかかってしまう人がいます。それはいいことだと思います。短期で取ったからといって、その後のビジネスが加速的にうまく行くというわけではないからです。 ここに送る言葉を。 寝床で自分の開業プランをじっくりと練りましょう。合格だけを考えるのは楽です。開業後の成功は「資格」ではなく「プランやアイディアにどれだけの思いを込めているか」にあります。 資格の勉強に苦しめば苦しむほど、その資格への思いは「希望から、執念へ」変わりその「執念が」よりみずみずしい感受性もたらすようになります。 そして、その「みずみずしい感受性」があらたな発想を得さしめるのです。 司馬遼太郎「戦雲の夢」より
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適当な人の適当な人への適当な読み物、其れが資格コラム。 コーヒーブレイクにどんぞ。 To another dokugaku.
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