「チリも積もれば山となる」 「チリも積もれば山となる」・・・誰でも知っている言いえて妙な格言です。 たくさんの人は知っていますが、よくよく、この格言を考えた人は少ないかと思います。 「チリ」が山となって部屋の片隅に転がっているのを、見たことのある人は多いです。 しかし、「チリ」が山になっていくのを見た人は、ほとんどいないのです。 神は細部に宿る、ともいわれます。 チリが集まって大きくなっていく姿をはっきりと見たことがないのです。 私も見たことがありません。 週に一度の部屋掃除のときにベッドの下を見て、びっくり仰天するのが関の山です。
資格の勉強に当たって、この「チリも積もれば山となる」という言葉は覚えておいて、全く損のない言葉です。 自分の努力がすべて肯定されます。 自分の努力がすべて肯定できます。 点数が伸び悩んだり、理解が進まなかったり、テキストを読むスピードが遅かったり、問題演習が不足していても、大丈夫です。 それらは、チリとなって積み重なっていきます。 確かにそれらの勉強の問題・悩みは、資格の合格・不合格に当たっては致命的に違いありません。 合格するにはたくさん問題演習をして、たくさんテキストを読んで、復習し、暗記しないと勝てません。 しかし、人生にとってはそーーんなに重要なことではありません。 悩みを積み重ねながら努力していくという姿勢が、人生ではもっとも大事なのです。
チリは所詮、ごみです。 しかし、大きくなったチリはそこにごみがあることを気づかせてくれます。 わたしは、「神様」・「天」という言葉が好きです。 普段と変わらない朝食でも、『神様の朝食』と思うだけで、トーストと卵焼き、コーヒーがごちそうになります。 それと同じ発想で、「神様」・「天」に「テスト」「試験」と付けます。 神様のテスト、天の試験、神様の試験、天のテスト、といった風です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− なーんでおぼえられないんやろ。 何でここまでやってアカンのやろ。 一応、やってんやけど。 勉強がつづかんなぁ。 復習ができないなぁ。 これらはすべて、あなたの問題ではなく、天の神様が出した問題です。 これらの悩みは、「もう少しいい方法があるよ、はやく気づいてチョ」という神様のメッセージであり天の試験問題なのです。 天の神さんの試験だと気づいて、ちょいとやり方を変えてみたり、ちょっと前に戻ったりするだけで、大きく伸びる可能性があります。 解答はたくさんあります。 出題形式は、その人その人ごとに個別の問題が出題されます。 答えは簡単なのです。 「なーーーんや」という感じです。 このときの頭の晴れ晴れさ、涼やかさ、目からうろこが落ちるときの快感が、神様のテストをパスしたときの、ご褒美です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− アタマの良し悪しは確かにあります。 天性の才能は間違いなく存在します。 でも、馬鹿かどうかはその人の行動で決まります。 「バカの壁」という言葉は、蓋し名言です。 バカは同じブロック塀に、何度もぶつかるからバカなのです。 人生の問題と違って、資格試験の諸問題は必ず解決できます。 無力感に包まれたときは、バカの壁にぶつかっていないか、大きなチリ状のごみが転がっていないか、見てみましょう。 方向性の間違った努力は、所詮、いくら積み重なってもごみです。 悩んだ分だけ、問題の発見できるチャンスが増えます。 しかも、この天の神様の問題をパスすると、資格試験以外の多くの人生の問題に対処できるようになります。 その悩みは、チャンスなのです。 同じ積むなら、「チリ」よりも「金」か「プラチナ」を山に。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 努力は新しい方法を見つける大きなきっかけになります。
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適当な人の適当な人への適当な読み物、其れが資格コラム。 コーヒーブレイクにどんぞ。 To another dokugaku.
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