「空っぽになって考えてみよう」

いろんな資格のサイトを覗いてみて、受験生というのは上は司法試験、公認会計士から下は民間検定試験まで、解決の度合いの差はあれ、おんなじ悩みを持っているのがわかりました。

たとえば、成績の伸び悩みです。

たとえば、サボりです。

たとえば、勉強と生活(仕事・家庭)の兼ね合いです。

空っぽになって考えてみよう、とは空っぽの鍋をイメージしています。

空っぽの鍋には底しかありません。

そこから下にはいけないのです。

悩みや不安を抱えた人は、マイナスに考えて行ってしまいがちです。

浄土真宗の「厭離穢土 欣求浄土」は人間の心の特徴を表現してます。

やはり、わたしたちの琴線に触れるから、流行ったのでしょう。

※ 厭離穢土 欣求浄土 とは、「この世はいや、あの世こそ憧れ」という意味です。

こう考えると楽になります。

わたしはマイナスに考える性質だ、と。

だから、まずは思考の連鎖を止めないといけません。

だから、空っぽの鍋を自分だと思い込むのです。

これまでやったことなどは、鍋の隣のボールに入れて置きます。

空っぽやからどーにもならないのです。

これまでやったことがあるから、目の前の悩みが重く感じるのです。

あなたの悩みは、今やっていることを「やーめた」といえば消えるものです。

真っ黒のごみ袋にテキストと問題集、資料を放り込めば済みます。

憶えるのが勉強ですが、意図的に空っぽに忘れてしまいましょう。

何かに追われながらだと、何をやってもうまく行きません。

ワープロですら、あせあせしていたら「同じ文字や語句」を打ち間違えて時間と手間のロスになります。

結局、倍近い時間がかかったりします。

いわんや、頭脳を使う勉強をや。

このコラムを読んだら、ぜひ台所に行って空っぽの鍋を手にしてください。

空っぽの鍋を渡され、これで何か料理を作ってといわれたらあなたはどうしますか?

鍋だけですよ。

「どーせいっちゅうに」

こういう問答無用の「開き直り」を持って下さい。

焦って勉強しても、計画の追われるかのように勉強しても、「開き直って」の勉強しても、同じ時間です。

同じ時間なら、開き直って勉強した方が得です。

精神衛生上。

イライラしないで済むし、むしゃくしゃしているときよりかは、他人を傷つけることも少ないでしょう。

だから、開き直ったほうがトクです。

合格者とは何だと思いますか?

合格点を超えた人。本試験で70%以上、正解した人。点数上位陣。

いえ、違います。

合格者とは、自分をうまくコントロール出来た人です。

試験は毎日(毎回の)勉強の小さな積み重ねです。

コツコツやれば誰でも、合格できる可能性を上げることが出来ます。

晴れの日は傘を差しません。雨の日は差します。

天候ですら毎日違います。生き物のあなたも毎日が同じではありません。

積み重ねた人ほど、空っぽの自分を思うと爽快でしょう。

空っぽナリ!と思ってサバサバした人、もう合格は近いですよ。

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適当な人の適当な人への適当な読み物、其れが資格コラム。
コーヒーブレイクにどんぞ。

To another dokugaku.