「競争試験に挑戦すること」

競争試験とは実質合格者が制限されているために、試験が能力評価ではなく峻別の状態になっている資格試験の事を指しています。

司法試験よりも合格率が低い、司法書士が1番、わかりやすいかと。

挑戦することはいいことです。勉強もいいことです。しかし、よく考えてみましょう。試験勉強はあまり、人生の勉強や訓練、経験にはなりません。

こういうビジネスをどう思いますか?

あるビジネスを行なうのに3年待機期間があるビジネスです。

営業許可が下りるまでが、3年待ちなのです。3年間、他のことができるかといえば、できません。行動がかなり制限されてしまいます。

あれもできない、これもしてはいけない。その他、義務も課せられます。営業許可が下りるまでは一定の義務が課せられ、それを怠ると許可が下りません。もちろん、その待機期間中に国からは補助金やらなんやらは出ません。自費です。

営業許可がおりたら即儲かるかといえば、そうでもないです。実質的な事業展開は未だゼロに近いです。

そうです、士業です。3年という待機期間は司法書士の受験期間を見ています。税理士なら働きながらだと5年くらいでしょうか?

わたしは時間のかかる上級資格は多分、あと20年は挑戦しないでしょう。取得するのに3年もかかるのは時間がもったいないからです。

「千七」という有名な言葉を知っていますか?事業というのは7/1000くらいしか成功しない事のたとえです。0.7%です。士業は規制産業ですから、その分の効果が他の新規事業よりも10倍有利に働くとしても、7%です。

基本的に事業というものは「潰れて当然」なんです。

潰れるのはいろんな問題があって潰れます。複合的な問題でこれといったものはないでしょう。それぐらい、潰れます。

「石の上にも3年」ということわざがありますが、これは3年やって目が出ない事業なら止めなさい、とも解釈できます。

もっと深く考えれば、3年あればひとつのビジネスを最初から終わりまでできるということです。事業にとっての必須な素晴らしい経験が積めるのです。

この1個の事業を潰した3年と勉強していた3年、どちらがいいですか?ということなのです。

わたしは前者の潰れた3年分の経験のほうが、成功へ近づいていっていると考えます。

それに、3年の勉強の暁の、あなたが合格したその士業ビジネスに適正があるとは限らないのです。社労士や行政書士は比較的簡単なので、上記の期間リスクは押さえられます。ま、その分競争が激化しているのですが^^

わたしが今、提案してるのは、士業の勉強に本腰を入れる前に、経営の基礎となることを学ぼうということです。簿記とかそんなんでもいいのです。

資格の勉強は学ぶときに学ぶべきものを犠牲にする可能性があります。管理人の老婆心と思って、もう一度、資格への動機を見直してみてはいかがでしょうか?

基本的に資格はやり直しが効きまくりますが、人生の時間にやり直しは効きませんよ。

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適当な人の適当な人への適当な読み物、其れが資格コラム。
コーヒーブレイクにどんぞ。

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